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5ステップで作るプロジェクト。綿密なプランニングがストレスフリーを生み出す。【GTDをもう一度 Vol.5】
2012.06/19 (Tue)
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タスク管理のコツは、タスクとプロジェクトを適切に判断・区別すること。【GTDをもう一度 Vol.4】
前回は、Inbox内の「アクションが必要なもの」を分類するために、アクションの数で分けるお話しをしました。
そこでお話ししたのは、「プロジェクトは、タスクの集合体」ということでしたね。
つまり、2つ以上のアクションが必要であれば、それは「プロジェクト」となるわけです。そうすると、プロジェクトというのは、実は意外と多いものです。
そこで今回は、どうやってプロジェクトを作ればいいのか。それについてお話しします。
綿密なプランニングさえあれば、頭にある「気になること」を追い出すことができ、毎日を安心した気持ちで過ごすことができます。
そのためにもまず、正しいプロジェクトの作り方、プランニングの仕方を知ることが重要です。

■プロジェクトをプランニングする意味

(Photo: [http://www.flickr.com/photos/stuckincustoms/4045813826/{Connecting the community, my Twitter strategy, and American Airlines at DFW By Stuck in Customs}])
プロジェクトそのものは、実行することはできません。
実行できるのは、プロジェクトを達成するために必要な、具体的な行動の1つ1つ。つまり、タスクです。
このタスクを1つ1つクリアしていくからこそ、プロジェクトが進んでいる実感を得られるのです。
そして、すべてのタスクをクリアした時に、求めていた結果を得ることができる。行動の積み重ねによって、目的を達成できるわけです。
踏むべきステップが目に見える。逆に言えば、そのステップを踏めば、求める結果を得ることができる。
これが、日々の安心感を生むためには不可欠なんです。
■プランニングしなければ、ストレスは溜まるばかり

(Photo: [http://www.flickr.com/photos/jetheriot/6101296095/{smiley face stress ball By jetheriot}])
例えば、「Aさんとディナーの約束したなぁ」という内容が、Inboxにあるとしましょう。
Aさんとのディナーを達成するためには、複数のアクションが必要です。つまり、プロジェクトですね。
このプロジェクトのプランニングをしないでいると、頭の中にはとめどなく不安が流れこんできます。
「お店どこにしよう。ってか、Aさんに都合のいい場所ってどこだろう。いや、そもそも日取りを先に決めなくちゃダメか…いやいや…」
結局、こんなことが頭を駆け巡ってしまい、日々の生活の中で常に気にしてなければいけなくなります。
via: はじめてのGTD ストレスフリーの整理術頭の中に何かが残りつづけるのは、求める結果と次にとるべき行動が明確になっていないか、それらのリマインダーが定期的にレビューできるシステムに置かれていないことが原因である。
何を、どういう順序で行えば、目的を達成できるのか。その道筋を立てていないと、闇雲に暗闇を歩き続けることになります。
逆に、進むべき方向と、踏むべき道筋を立ててしまえば、あとは足を動かすだけ。機械的に身体を動かせばいいだけなのです。
だからこそ、プロジェクトのプランニングは大切なんですね。
では、プロジェクトをプランニングするには、どういうステップを踏めばいいのか。それには5つのステップが必要です。
今回は、Aさんとのディナーを実現するまでの過程を例にとってみます。
■1.目的と価値観を見極める

(Photo: [http://www.flickr.com/photos/goddess-arts/2929672944/{why? By .sarahwynne.}])
そもそも、何故Aさんとのディナーをやるのか。これがまず最初にあるべきです。
約束をしたから?いや、それならきっと「約束を守りたいから」が理由になります。他にも「Aさんと会話をする場を作りたいから」かもしれません。
そもそも何故このプロジェクトが、自分にとって必要なのか。その目的と、自分の価値観を見つめ直します。
このステップが何故重要なのか。それは、今後すべてのステップは、このステップに向けて発進されるからです。
目的が違えば方法が違う。価値観が違えば結果が違う。
自分が得たい結果があるのなら、最初に目的と価値観を明確にしましょう。そうでないと、最後の最後になって「こんなはずじゃなかった…」と落胆する原因となります。
■2.結果をイメージする

(Photo: [http://www.flickr.com/photos/corscri/1320198723/{Malinconia. L'ultima partitella (the last match of the summer) By Corscri Daje Tutti! [Cristiano Corsini]}])
自分が得たい結果を、頭の中で創造します。
「Aさんが和やかに笑っている様子が浮かぶ。私と2人で、時間は夜かな。店の雰囲気は、静かで清潔感のある場所だなぁ。…」
こんな感じで、自分が得たい結果のイメージを思い浮かべるようにします。
得たい結果を具体的に思い浮かべるほど、次のステップで出てくるアイデア・懸念事項・リスクなどが想定しやすくなります。
ですので、自分は最終的にどんな状態になっていたいのか。それを頭の中で形作り、明確化しておくことが大切です。
■3.ブレインストーミングをする

(Photo: [http://www.flickr.com/photos/daves-f-stop/5511706118/{Untitled [Explored Front Page] By - Dave Morrow -}])
得たい結果が想像できると、その結果に向かって、脳は勝手に別の想像を始めます。
「Aさんの都合は、いつなら大丈夫だろう」「お店の定休日や時間は?」「エリアはどこらへんにしよう」「待合せはどこにしよう」「そういえばAさんって、タバコ吸ったっけ?」「あれ、誕生日近かったような…」
via: はじめてのGTD ストレスフリーの整理術あなたの脳は、望んでいることと現在の状況の間にギャップがあることを認識し、そのギャップを埋めるための手段を自動的に模索しはじめる。
ただし、この時の想像はかなり自由奔放。あっちにいったり、こっちにいったり。かなりワガママに働き続けます。
ですが、ここでの想像に制限をかけてはいけません。思い浮かぶままに想像し、それを文字に残しておきましょう。
整理は、このあとじっくりするので大丈夫。まずは、可能性をガンガン出すことが大切です。
■4.思考を整理する

(Photo: [http://www.flickr.com/photos/loungerie/235744829/{planning By loungerie}])
ブレインストーミングで出てきた数々のアイデア。これを整理することが、プロジェクトのプランニングのスタートです。
例えば、こんな感じ。
1-1: 日付と時間を3つピックアップする
1-2: Aさんに候補日を連絡し、アポイントを確定させる
1-3: Aさんに待合せ場所と時間を連絡する
2-1: エリアの決定
2-2: レストランのリストアップ
2-3: レストランの予約
かなりアバウトですが、こんな感じになりますかね。
どんな順序で行動を起こせば、ゴールに到達できるのか。それを組み立てていきましょう。
あるタスクが終わらないと実行できないタスクもあるでしょう。逆に、同時に進行できるタスクもあるでしょう。
これらを上手くまとめて順序よくステップを決めていき、ゴールへの道筋を決めておく。
これができれば、あとは実行するだけです。
だって、その道を踏めばゴールへ向かえると、今ココで決定したのですから。あとは何の心配もせず歩くだけ。それだけで、ゴールに到達できると今決めたのです。
■5.次にとるべき行動を判断する

(Photo: [http://www.flickr.com/photos/nattu/1115248583/{It takes a long time to grow young. By nattu}])
プランニングが道筋なら、行動は足を踏み出すことです。実際に行動にしていきましょう。
まずできることは、ディナーをする日付と時間を3つリストアップすることと、エリアの決定ですね。
それが終わったら、アクションの結果の記録もお忘れなく。
■まとめ
<プロジェクトのプランニングにおける5つのステップ>
1.Why
目的と価値観を見極める。
2.Goal
結果をイメージする。
3.How
ブレインストーミングをする。
4.Plan
思考を整理する。
5.Do
次にとるべき行動を判断する。
■あとがき
今回は、プロジェクトの作り方についてお話ししました。かなり概念的な内容になってしまいましたね。
次のエントリーでは、私が具体的にどうやって進めているかお話しします。
EvernoteとToodledoを利用した方法ですので、ユーザーにとってはお役に立てるかと思います。
プランニングは、正直めんどうくさいです。時間もかかるし、プラン通りに進まないことだってある。
ですが、道筋を定めないで場当たり的に行動していると、結局目的に辿りつけなかったり、得たい結果が得られなかったりします。
時間を作って、しっかり練るようにしたいですね。それでは。
from your @bamka_t
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