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Evernoteで10万ノートを超えるとどうなるか。実際にやってみた結果の検証レビュー。
2012.05/06 (Sun)
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【読了時間:約5分】
Evernoteの最大ノート数は10万だと言われて久しいですが、実際に到達するとどうなってしまうのか。これは未知の領域でした。
アカウントが停止されるのか。Evernoteがクラッシュしてしまうのか。まったく分からない。
今は私のEvernoteも10万には遠いので、問題視するほどではありません。ですが、いざ到達したときに、わけがわからないトラブルへと発展したら困る。
そこで今回は、Evernoteにサブアカウントを作成して、そこで故意に10万ノートを作成。その後の動きがどうなるのかを、検証してみました。
みなさまの、今後のお役に立てることを祈って。

■検証方法について
まず、Evernoteのアカウントを新規に作りました。プレミアムには加入せず、無料アカウントです。
そして、Macのアプリではなく、Evernoteのウェブの方での作業で進めていきます。ちなみにブラウザーはGoogleChromeを使用します。
あとは、「新規ノートを作成」ひたすら連打していく。これで「無題のノート」を作成し続け、10万ノートまで一気に到達させました。
さて、ここから検証を開始していきます。
■10万ノート目までは大丈夫
10万ノートが限界と言われていますが、それが「10万ノート目まで保存できるのか」。もしくは「9万9,999ノートまで保存できるのか」。これを検証しました。
結論から言うと、10万ノート目までは問題なく作成できます。

そして、10万1ノート目から、さまざまなエラーが発生しはじめます。
■10万ノートを超えると保存できないだけ
さて次に、10万を超えて、さらに1ノートを追加しようとするとどうなるか。
まず、「新規のノートを作成」はできます。テキストの入力なども行えます。
ですが、それ以降の操作ができなくなりました。
ブラウザーがクラッシュを起こすわけではありません。ですが、ノートを保存もできなければ、他のノートを閲覧することもできません。
つまり、そのページ内での操作を一切受け付けなくなりました。

しかし、ご安心を。ページを再度読み込むと、問題なく開けます。
そして、10万1ノート目は保存されておらず、これまでのノートは変りなく操作ができる状態です。
一番恐れていた「アカウントが停止される」とか「ノートの閲覧・編集ができなくなる」なんてことにはなりませんでした。
■ゴミ箱のノートはどういう扱いに?
ゴミ箱に入っているノートは、どういう扱いになるのか。
結論から言って、ゴミ箱に入れられているノートも、10万ノートのうちに含まれます。
つまり、ゴミ箱に22ノートが入っていれば、その他のノートには99,978ノートまで入れられます。

そして、ゴミ箱の22ノートを「完全に削除」して、Evernoteから取り除いてしまえば、そこで余った22ノート分は新たに作成することができます。
■アカウントは使えなくなってしまうのか
さて、10万ノートを超えたら、もうそのアカウントは使用できないのか?否、そうではないようです。
ゴミ箱での話でピンッと来た方もいらっしゃるかもしれませんが、ノートを削除すれば、空いたノート分は新たにノートを作成できます。
つまり、不必要なノートを消すことで、新たにノートを作成することが可能。ということです。
■10万を超えてメールを送ったらどうなる?
では、10万ノートを超える分だけ、Evernoteにメールを送ったらどうなるのか。
実際に、10万1ノート目をメールで送ってみました。
すると、Evernoteから返信が送られてきます。「容量を超えたので送れませんでした」というエラーメッセージのようですね。

■10万を超えてウェブクリップするとどうなる?
次に、10万1ノート目をウェブクリップしたらどうなるか。試してみます。
方法は、GoogleChromeのエクステンションである、Evernoteの純正ウェブクリッパーを使用します。
保存までの過程は問題なく行えます。ですが、最後にエラーメッセージ。「保存できませんでした」と警告を鳴らされました。


しかし、メールでもウェブクリップでも、10万を超えたからと言ってアカウントが止まることはありませんでした。
なんの問題もなくサインインは行えますし、過去に作ったノートの閲覧・編集は行えます。とりあえずは、一安心という感じです。
■10万を超えてサードパーティーアプリを使うとどうなる?
追記致します。(2012/05/06 12:42)
サードパーティー系のアプリから送信するデータが、10万ノートを超えるとどうなるのか。
今回は検証として、iPhoneアプリ「FastEver」と「Note & Share」を利用してみます。
結論から申しますと、単純に保存されないようです。
FastEverの場合、テキストの送信はできます。ですが、Evernoteに保存されず、あのテキストはどこに行ってしまったか分からない状態です。
FastEverで送信後、Evernoteのノートを1つ減らしてみましたが、送信したデータは送られてきませんでした。ブラックホールに飲み込まれてしまったようです。
Note & Shareの場合、Evernoteに送信しようとすると、エラーがでて送信できませんでした。


挙動は違えど、サードパーティーからの送信も、Evernote側から受付を拒否する形なのですかね。
以上、追記を終わります。
■マージをするとどうなるか
要望を頂きましたので追記いたします。(2012/05/06 14:17)
Evernoteのマージ機能は、2つのノートを1つにまとめた新しいノートを作成し、元の2つのノートはゴミ箱へいきます。
2つのノートをマージすると、新しいノートが1つ、ゴミ箱に2つ。つまり、ノートが新しく1つ作られます。
従って、10万ノートのときにマージを行うと、合計で10万1ノートになります。この場合はどうなるか検証しました。
すると、「マージに失敗しました」とエラーメッセージが発生し、マージ自体ができませんでした。

特にEvernoteが止まるなどの不具合は起こりませんでした。安心安心。
以上、追記を終わります。
■気をつけるべきはPCクライアントの方
さて、今回の検証では、すべてウェブ上での作業とさせて頂きました。
なぜかと言えば、MacアプリのEvernoteでは、10万ノートを超えた段階でクラッシュを起こし、その後は起動さえできないとのレポートが挙がっていたからです。
▼Macアプリでのクラッシュレポートはコチラ。
Evernoteのノート数が上限である100,000ノートに到達しました - s_z_k_3's Scripts in Tumblr.com |
ここで、Macアプリが起動できなくなってしまった方へ。仮定の話ですが対処案をお伝えします。
先ほどから何度かお話したとおり、アカウントが停止になったわけではありません。
ですので、一度ウェブ上からサインインして、ノートを10万以下に減らし、Evernoteをアンインストールした後に再度インストールすれば、使えるのではないでしょうか。
ただし、その際はローカルのデータを一度削除し、再度ダウンロードする必要はあると思います。じゃないと、パソコンに残ったデータは10万ノートを超えているので、再インストールしてもすぐにクラッシュを起こしてしまう可能性が高いです。
これについては未だ検証はしていませんので、仮定の話です。
なにより一番は、10万を超えたアカウントでアプリを同期させないことが安全ですね。
■まとめ
今回の検証結果を、カンタンにまとめてみます。
・10万ノートまでは問題なく保存が可能。
・10万1ノート目からは、ノートの保存ができなくなる(ゴミ箱含む)。
・ノートを完全削除すれば、新たにノートを作成することは可能。
・10万ノートを超えてメールやウェブクリップをするとエラーになる。
・アカウントや機能が停止するわけではない。
・ただし、PCクライアントではクラッシュが起こり、再起動できなくなる。
■あとがき:始まりはいつも、素朴な疑問から
今回の検証は、さをんさんの素朴な疑問から始まりました。ありがとうございます。
@bamka_t あのノート数って、「送った(Evernote側が受け取った)数」なのか、「保管されている総数」なのか、どっちなんでしょう?ゴミ箱に捨てたものはどういう扱いなのかが謎で…
@sawonya よしゃ!いっちょ検証してみましょうか♪
確かに、10万ノートを超えてしまうと、どんな世界が待っているのか未知数でした。ですが、今回の検証で、最悪の事態(アカウントや機能の停止)とまではならない事がわかり、一安心です。
この10万ノートを達成したアカウントは、まだ残しておくつもりです。
ですので、もし「こんな場合はどうなるの?検証して欲しい!」という要望があれば、おっしゃってください。
TwitterでもFacebookでも結構です。検証レポートをお返しするようにしますよ。
それでは。
from your @bamka_t
■関連リンク
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Evernoteに挫折した方へ。世界で最もシンプルなEvernoteと、それが難しくなる過程とは? / あなたのスイッチを押すブログ |
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