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伝説のドアマン・名田正敏から学ぶ。自分にしかできないコトは、造りあげるもの。
2011.09/23 (Fri)
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名田正敏さん。大阪のロイヤルホテルで勤務することになったのは、34歳と決して若くはないとき。また、身長が158cmと小柄で、加えて学歴もありませんでした(最終学歴は小学校)。
ホテルマンとして働くにはお世辞にも恵まれているとは言い難い。上手くやっていけそうにない条件が揃っていました。
しかし、賢明な努力の結果、そこでの功績が称えられ、お客様から絶大な評判を生み、支配人にまでなった方です。
彼がなぜ成功できたのか?それは、たった一つのコトを教えを守り通したからでした。

写真の方が、伝説のドアマンと呼ばれた名田正敏さんです。
自分にしかできないことをやるべき
名田さんのホテルマンとしての配属は表舞台ではなく、裏方の仕事。カーサービス係(駐車場の配車係)でした。ホテルマンとしての華がなかったからというのもあったのでしょう。
また、同年代の人間が責任あるポストについているのに対し、名田さんはぺーぺー。まぁ34歳で始めたわけですからね。そこで大きな格差を感じたそうです。
そして、「もうやめたい」と感じた名田さんは、部長に相談することにしました。しかし、部長は名田さんを引き止めます。ある言葉と共に。
「名田君、上を上をと背伸びして、管理職を夢見てもしょうがないよ。学歴で競っては勝てっこないし、無いものねだりをしてもどうにもならい。
それよりも君の上の土俵を作るべきだ。たとえば、お客様との心の結びつきにおいては誰にも負けないというようなね。お客様を誰よりも君のファンにする。ロイヤルホテルが君を手放したくないと思うほどの存在になるんだ………そこに活路があるのではないか」
そこで名田さんは考え始めました。「自分にしかできないこととはなんだろう」と。
4000人のお客様を覚える努力
名田さんが考えた自分にしかできないことは、お客様の顔と車を覚えることでした。
当時のロイヤルホテルのお客様の多くは、政治家・官公庁・実業界の方々でありました。名田さんは、そのお客様それぞれの、顔・運転手・車種・ナンバーなどを覚えることこそ、自分にできることだと決意したのです。
それから名田さんは休日を返上して大企業へおもむき、著名人の顔と車を調べる日々が続きました。そして、2年分の全休日を費やし、2000人分の使用車種・ナンバー・社長と運転手の顔と名前を覚えたのです。
そのかいあって、パーティーなど大勢の方が集まる会場で、配車をスムーズにこなすことができ、ホテルの従業員からもお客様からも一目置かれる存在となりました。
どんなに小さな事でも自分にしかできないコトを
名田さんが選んだ「自分にしかできないコト」。これを聞いたとき、正直「そんなの誰にでもできる。自分にしかできないことじゃない。」と思いました。
でも、違うんですね。自分にしかできないことを探すのではなくて、「ひとつのコトを極めて、自分にしかできないコトに昇華させる」というのが重要なんだってことなんです。
確かに、著名人の顔と名前と車を覚えるなんてことは、努力次第でできそうなものです。でも、誰もやらなかった。誰もやっていないことを、自分がやる。これが「自分にしかできないコト」なんです。
普通「自分にしかできないコト」を考えるとき、「自分に授けられたたった一つの天才的な能力」を探してしまう。でも、そんなものを見つけようと思ったら、人生を何周しても足りないかもしれません。
それよりも、「努力を費やして、自分にしかできないコトに昇華させる」方が、もっと短期間で、そしてもっと確実に独自性をだせる方法なんだと思います。
どんなに小さな事でもいい。自分にしかできないコトを創り上げさえすれば、その努力が何かしらの結果となって現れるのだと思います。それを、名田さんから学びました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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