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万年筆選びで失敗しないための7つのポイント
2011.09/08 (Thu)
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ちょっと前から、アナログブームなのか?って思うぐらい万年筆が注目を集めてますね。雑誌なんかでも取り上げられることが多くなった気がします。
私は大学時代から使ってますが、そのときは話題にもならなかったなぁ。だから、こうやって注目を集めて、特集が組まれて、日常で目にする機会が増えるとウキウキしちゃいます。
ただ、万年筆ってちょっと特殊な文房具なんですよね。へたな買い物しちゃうと失敗することが、ままある。いや、結構多いかな。私も何本か「買わなきゃよかった~」と思うものもあったり、買ったはいいけど使ってないものなんかがあります。
そこで「万年筆ってなんか・・・なんか魅力的!欲しい気がする!」って方のために、失敗しない万年筆選びを話そうと思います。

1.そもそも、本当に万年筆でいいの?
万年筆の購入を考えているのに、こんなこと言って申し訳ないですが。本当に、万年筆でいいのですか?
決して安い買い物じゃないです。それに手入れもめんどう。長い時間使わなかったらインクが固まっちゃうし、インクの色を変えるときは洗わなくちゃいけないし。
それに、キャップを外して5分も放置しておけません。インクが固まっちゃうので。ですから、思っている以上にキャップの着け外しが多いです。
あと、インクはもちろん水性なので、薄っぺらい紙なんかだと裏写りしちゃうこともあります。また、筆圧が必要な書類なんかには使えません。
・・・買いたくなくなってきましたか?笑
でも、意地悪で言ってるわけではないんです。私だって、普段使っててめんどうだって思うんです。便利さで言ったら、断然ボールペンの方が便利ですもん。
でも、このめんどうさを考えても、万年筆の魅力のほうが上回んです。
これだけ手間がかかるから、むしろ愛着が湧いてきます。それと、長く使っていける。だから、一生モノの自分の宝になる。思い出を刻み込めるものなんです。
それに加えて、書き味は他のどんなペンより滑らか。一度使いはじめたら、やみつきになる書き味です。そして、使ってるオレかっこいい。そう思えることです。オレカッコイイ。うん、大事だ。
正直、万年筆じゃなくてもいい場面って多いです。それでも、なにか万年筆にこだわる理由があなたにもあるのであれば、それはもう買うっきゃないでしょう!
2.必ず店頭で買う。
万年筆を買うときは、必ず店頭で買いましょう。中古でも新品でも、それはどっちでもいいです。ですが、買うときは必ず店頭。
そして、必ず試し書きをしてください。買うと決めた「その万年筆」で書いてみてください。これが失敗しない一番のポイント。
万年筆は、メーカー・種類によってももちろん、同じ種類のペンでも個体によって違いがでるものです。書き味が違ったり、インクの出の良し悪しが違ったり、インクの乾く時間が違ったり。
デザインだけでパッと決めるのではなく、自分に合った「世界で一本だけ」の万年筆を探しましょう。
3.ペン先の太さ。
さて、万年筆を買うときに悩むのがペン先の太さです。
ペン先の太さは様々あります。一般的に使われるのは、F(細字)かM(中字)かなぁ。私の持ってるのも、この2タイプです。
細かい字を書くときはF(細字)ぐらいはの細さが必要でしょう。ただ、細いとインクが乾く時間が短かったり、書き味が少し引っかかる、カリカリした印象になります。
ヌルヌルっとした書き味を求めるなら、M(中字)以上がいいでしょう。私はMですね。普段はSっ気のほうが強いですが。
ただ、こればかりは書いてみて自分の感覚で決めてください。こういうことも含めて、店頭で買った方がいいのです。
参考記事:ペン先字幅について
4.安い買い物はしない。ペン先は18金がオススメ。
ペン先の材質は大きく3つ。18金・14金・ステンレス。これが一般的。
ステンレスは安いですが、ちょっと固い。そして、長く使ってると錆びてくることがあります。
書き味・耐久性をもとめると、どうしても14金以上、願わくば18金がいいです。柔軟性があって、ヌルヌルとした、いわゆる万年筆の書き味を求めるなら18金。
ただ、18金の万年筆はちょっとお高め。ですので比較的安い18金を求めるときは、国内メーカーの万年筆がいいですよ。パイロットとかセーラーとか。海外物は輸入の費用がかかるので比較的高くなりますので。
5.好きなデザインを見つけるために、数多くのペンを見る。
万年筆のメーカーって、結構いっぱいあります。そして、メーカーのなかでも数種類、多いと数十種類の万年筆を出しています。
最終的に選ぶときは、もちろん店頭で選ぶといいですが。まずはネットで下調べするといいと思います。私はいつも、ここのサイトで想いを馳せています。そして、恋に落ちたとき、お店に出向いて対面。
ただ、対面してみるとイメージと違ったりするので、やっぱり目で実物をみるのが一番いいですね。
6.分からないことは恥ずかしがらずに店員に聞く。
ネットで聞きかじった情報だけで選ぶと、失敗します。こんな記事を書いている私が言うのもなんですが。
店員さんはプロです。わからないこと、漠然とした疑問は直接聞いて解消しましょう。また「こんな書き味の、こんな万年筆を探してる」と伝えるのも良いです。親身になっていろいろ紹介してくれますよ。
逆に、ないがしろにされたり、質問に答えてもらえなかった場合はちょっと考えもの。私がそういうお店では買いません。車を買おうと考えて、一人暮らしなのにファミリータイプのバンをオススメするようなお店では買いたくないので。
7.アフターケアはペンドクターに見てもらう。
念願叶って、万年筆を手に入れた!ヤッター!・・・でも、インクの出が悪かったり、書き味に不満が残ってしまったり。こういうことは、なくないです。
もしくは使っているうちに「もっとこういう書き味が欲しい」と思うこともあるでしょう。
そんなときはペンクリニックに行くといいです。
ペンクリニックとは、簡単にいえば「万年筆のプロが各百貨店に出張して、無償でメンテナンスをしてくれる」って、素晴らしいイベントなんです。
そこでは、ペン先を削ったり曲げたりすることで、こちらの要求に合わせた調整を行ってくれます。しかも、メーカー問わず。
イベントなんで、タイミングを見つけるのが難しいのですが。ネットでスケジュールなんかも出てますので、是非いってみてください。私は、買った万年筆は必ず一回は診てもらってます。
参考:セーラーペンクリニックのスケジュール
一生モノの買い物の仕方は、どんなものでも一緒ですよね。車だって、店頭行って試乗して、価格と予算と自分の要求を照らし合わせる。万年筆選びも、基本は同じです。
一生モノの、お気に入りの万年筆に出会えることを願っております。
最後になりましたが、私の使ってる万年筆は「ペリカン スーベレーン400」です。これは母親から譲り受けたもので、私の大切な宝物のひとつ。つい最近、実家の愛犬にかじられて歯型がついてしまいましたが、それも含めて「思い出を刻み続ける一品」です。
さ、かっこ良く締めたところで、このへんで。
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